デンマーク製アームチェアーの張替え修理のやり直し

以前、修理をさせていただいたデンマーク製のアームチェアー
修理を終えて納品させていただきましたが、お客様からご連絡いただきました。
『使っていたら、しわがすぐ入ったんですが』
『座ったら革が伸びるのはわかるけどちょっと早すぎるのでどうにかなりませんか？』

ものすごくよくわかります。
せっかくお金をかけて張り替えて
1か月くらいですぐに座面にしわが寄ってしまうというのは・・・・

座面中材はきちんと新しく取り換えたのですが
どうしてもこの湾曲した座面なので座面部分にしわがよりやすい構造なのです。
その点は、修理前にお伝えします。
了解は得て張替はします。

大至急職人確認して、
できるだけしわが起きにくくなるように改良してもらうことにしました。
お盆があったので、どうしても時間がかかってしまったのですが、
やっと出来上がりました！！
出来上がったアームチェアー

何がかわったか？というと
本革の座面を丁寧にはがし座面部分の湾曲をできるだけなくすため
ウレタンを重ねその上に綿をのせました。
まち部分から上が少しふくらみが出たと思います。
湾曲をなくすといってもなくならないので、
おかしくならない程度まで中材を補充し、良い感じに仕上げてもらいました。
お客様にも確認いただきました！！

栗田家具では
どこよりもきちんとした修理をするのですが
どうしても１００％とは言い切れない場合があります。
通常に使われてすぐに何か起きた場合は、きちんと責任をもって対応させていただきます。

ご依頼いただいたアームチェアーはFREDERICIA社のModel-3244（デザイナー/Peter Imogene）

修理依頼を受けたデンマーク製のアームチェアーは黒色の本革でした。
元の黒の本革もとてもきれいでしたが、
今回は、この赤茶色のセミアリニン仕上げの本革で仕上げました。
ブラックチェリーのフレームによく合っています。

本体もすべて再塗装たので、修理前は割れていた背面もきれいになりました。

フレームに簡単でブサイクなL字金具の補強があった箇所も金具を取り外して
本体を補強してビス穴などを埋めて再塗装しました。
ビス穴などの大きな穴は、完全には直りません。
うっすら穴痕はわかります。
とてもきれいになりました。
もちろん中材も取り換えてありますので、座り心地もとても良くなっています。

職人さんが
『シンプルじゃけー大丈夫だとなめてた』
『やっぱりデザイナーもの輸入物は難しくて、意外と時間がかかった～』
と言われていました。
でも腕のいい職人さんだからとてもきれいに張り込んでいました！！

栗田家具に椅子の修理をご依頼いただく３つの理由

【理由１】　家具の修理の長年の経験と実績と信頼がある
【理由２】　お客様へ合わせた的確なアドバイスができる
【理由３】　決して安くはないですが、丁寧にきちんと仕上げる

祖父の代より広島で家具屋をさせて頂き
主に国産高級家具とヨーロッパの輸入家具を取り扱ってきた経験で培った
モノを見る目利きの部分を生かして、生地選び・中の素材などお客様へ
丁寧にアドバイスさせていただきます

修理代金は決して安くないですが、
値段勝負じゃない『良い家具を永く使っていただきたい』という思いで
こだわりの丁寧な仕上げの修理をします。

今まで数多くの家具修理（椅子・チェア・ソファ・テーブル）のご依頼をいただいています。
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実は修理し終わったあと、お客様へ納品させていただく時が一番の楽しみでもあります。
（栗田家具では、納品を配送業者さん任せにはいたしません。
お客様の声をじかに、しっかりとお聞かせ頂くためです。）

毎回、新品の様によみがえった家具を目にされ
お客様が喜ばれる姿を見るのは本当に嬉しいものです。