こんにちは

お客様からチェアーの張替えなどのご依頼をよくいただきますが、
ダイニングチェアーの張替えに比べて、ソファーの張替えの場合は
慎重にご検討されるお客様が多いです。

理由は
  ・ ダイニングチェアーに比べて張替工賃が高い。
  ・ 高い工賃を出すなら買い換えた方がいいのでは。
  ・ 張替の作業期間が長い。
  ・ 張替えの生地選びが難しい。
  ・ とにかく面倒。      

などの理由で、多少傷んでいても、とりあえず使えるから
” まあ このままでいいか! ” という方が多いのでは?と思います。

今回、張替修理のご相談を頂いたお客様も以前から傷んだ箇所が
気になりながらも、カバーを掛けたりしてお使いになられていました。
約15年ほどお使い頂いているイタリアのメーカーの生地張りのソファー
ですが、本体のフレームや背もたれは使用年数の割りには、きれいな
状態を保っていただいていますが、さすがに摩擦の回数が多い座面は
数箇所生地の破れが見受けられました。

BEFORE

そこで、座面のみを修理してきれいにしましょう! というお話に。

ただ問題が….。

同じ生地は、すでに廃盤となっており、入手不可能。
そこで、できるだけ雰囲気を損ねない生地選びから始めることに。

 色々と生地サンプルと ” にらめっこ ”  しながら最終的に
この生地で張替えましょう! と言うことに。

英国 OSBORN & LITTLE社 DUNVEGAN
ポリエステル85% コットン15%

そして、次に座面周囲の飾りパイピング選びに!

結局、もともとの張生地のストライプの部分の色を少し取り入れた
フランス HOULES社のパイピングコード(上の写真)を周囲に
取り付ける事に!

そして、仕上がってきたのが、こちら

まったく違う生地が加わることになるので、完璧に! とはいきませんが
もともと、このソファーが持っている雰囲気を損ねずに、
出来る限り 違和感 の出ないように生地選び及び修理を施しました。

また、もともとの座面の生地のまだ使える部分を再利用して、
アームカバーを作製しました。

ご家族皆さんが、デザインと座り心地をとてもお気に入り頂いているソファー!
これからも、大切にお使いいただけることと思います。

                              シンキ  でした。