こんにちは
わたしは、縁があって、輸入家具に携わって20年以上経ちますが、
その間に日本人のインテリアに対する意識が少しずつ
変化しているのを、お客さまと接していて肌で実感します。
もちろん、時代も変化しているし、世代によっても価値観の
違いなどもあるとは思いますが…。
家具選びの際に、単に使えればいい! という意識から変化して、
より高い機能性、より美しいデザイン、よりこだわったものづくり、
さらには、空間としてとらえたバランスの美しさ などへの意識が
高くなってきたように感じます。
個人的には、とてもいい意識変化だと思うと同時に
サッカーの世界と共通する点があるな!とも思います。
日本が初めてワールドカップに出場したフランス大会。
わたしも、当時、1プレー、1プレーを興奮しながら見ていたのを
思い出しますが、世界との差を痛感したのも、またよく覚えています。
それが今や嬉しいことにプレミアリーグやセリエAの
ビッグクラブで、日本人選手がレギュラーとして戦っています。
インテリアも同様に、ヨーロッパの人々の室内空間への
意識の高さを今や日本人のお客様も少しづづ、
持ち合わせてきている気がします。
多額のお金を費やして、装飾豊かな雰囲気づくりによって
満足感を得るのではなくて、日常のさもない部分の
ちょっとした変化によって、毎日の気分が変わる!
そんな意識をお持ちのお客様にお目にかかる機会が
増えてきたような気がします。
以前にお引越の時にお部屋づくりのお手伝いをさせて頂いたお客様。
リビングダイニングはとてもきれいな雰囲気作りが出来、ご満足を
頂いたのですが、どうしてもキッチンの横を通る時に舞台裏が
見えてしまうのが気になるとのご相談を頂きました。
普段、行き来する頻度の高い場所なので、
1. 通り易くて、
2. 来客の際は隠すことが出来て、
3. ときにはすっきりと何もない状態に戻すことが出来るもの
を取り付けて欲しいとのご要望。
いろいろとお話をした結果、上の写真のようなカーテンを
取り付けることにしました。
薄いシースルーの生地と光沢のあるタフタの生地を上部だけを
袋状に縫製して、その中にテンションポール(つっぱり棒)を通して
取り付けています。 テンションポールだと、必要のないときに
簡単に取り外すことができます。
舞台裏を隠した状態がこちら
タフタの生地だけでも十分に目隠しの効果はあるのですが
いかにも隠しています!という雰囲気になってしまいますので
綺麗な刺繍の入ったオーガンジーの生地を合わせてみました。
タフタだけ、オーガンジーだけ、2枚合わせ という3パターンの
表情をお楽しみいただけます。
タッセルの位置はやや高めに取り付けることによって
いちいち開け閉めせずに、キッチンへの出入りができます。
ちょっとしたことで、お部屋内の雰囲気が大きく変わり、
ちょっとしたことで、気分も良くなります。
その ちょっとしたこと が上手なヨーロッパの人々の暮らしの
風景を皆様にご紹介できれば と思います。
シンキ でした。