新年あけましておめでとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

みなさんは、どのような年明けを
迎えられましたか?

私の場合は、ここ数年同じパターン
なのですが、ニューイヤー駅伝、箱根駅伝を
じっくりと観た後に、刺激を受けて
寒空のもとに走りに出るーというパターン。

今年は時折、小雪が舞う景色の中で、
白い息を吐きながらしっかりと
長い距離を走りこむことができ、
身体も心も気持ちよく、リフレッシュ
することが出来ました。

それ以外の時間も、サッカー、ラグビー、
とTV観戦し、文字通りのスポーツざんまい。
今年は、アメフトのライズボールの
TV放送がなかったのが残念でしたが….。

ところで、今年は己年!
そこで少しばかり己年に
関連した商品をご紹介します。

チェスト
W91 x D43 x H82cm

クラシック家具では、よく見かけるデザインですが、
引出しの前面が写真のように ”うねった” 曲線の
形状のものは、SERPENTINE ( 蛇のような、
曲がりくねった という意味 ) と呼ばれます。
18世紀後半頃によく見かけられるデザインです。

SERPENTINE DRAWERS のきれいな
チェストをご紹介します。

MAHOGANY SERPENTINE
SMALL CHEST
W77 x D54 x 81cm

 

SERPENTINE LINE の
美しい曲線とマホガニーの深い色の木目との
調和が、重厚な質感を醸し出しています。

一段目の引出しを開けると、内部は
こんな感じです。

外側の深いマホガニー色とは対照的に
内部は、まるでソープフィニッシュのような
白木の仕上げで、この対比がまた見る目を
楽しませてくれます。
真ん中に見えるのは紋章
” ALTHORP ” という名は
英国の名家ースペンサー伯爵家が
所有する邸宅の名前。
スペンサー家とは、あのダイアナ
元皇太子妃の生家。
では、何故、この家具にALTHORPの
紋章が付けられているのか?
答えは、この家具はALTHORPの中にある
コレクションをリプロダクションしたもの!
だからです。 つまりは、ダイアナさんが
生まれ育った邸宅の中に、これと全く同じ
家具が存在する! という事です。
現在の当主であり、ダイアナさんの弟にあたる
チャールズ・スペンサー伯爵の意向を受けて
現在に蘇った風格のある家具です。 
皮革のトレイの中心にも
紋章が施されています。

オリジナルは、1770年頃の家具。確かに18世紀後半の家具によく
見受けられる真鍮のロココ調のドロップハンドル(取っ手)が
取り付けられています。それにしても、この取っ手の彫金細工の
細やかな仕上げは見事です。

脚部も、17世紀後半から18世紀にかけて
キャビネットなどの脚部としても、よく見かけ
られる BRACKET FOOT。 この脚部は
コーナーが直線のデザインで、17世紀後半に
見られたものですが、18世紀半ばになると
コーナー部分が反ったような ”反曲線” の
デザイン(OGEE BRACKET FOOT)が
見られるようになります。

次回は、また別のメーカーの
SERPENTINE CHEST をご紹介したいと思います。

この一年も、たくさんの笑顔に出逢いますように!

              シンキ  でした。