こんにちは
修理、メンテナンスを施すことで
少し、くたびれた様子の家具が
元の姿に近い状態に戻ったり、
あるいは、別の姿に形を変えて、
すっかりと元気になった様子で
その後またお使いいただく。
お客様から頂く修理の内容、経過を
ご紹介していますが、今回は
塗装修理。
長年、約16年ほどお使いいただいた
スペインのメーカーのダイニングセット。
VICTORIAN様式がデザインのベース
となったクラシカルなダイニングセットで、
淡いベージュ色とピスタチオ色との木部の
ツートンカラーが綺麗な家具です。
チェアの赤い張り生地とのバランスが
いかにもスペインらしい印象です。
今回御相談いただいたのは、ダイニングチェアの
アーム部分の木部が削られていて、
その箇所と周辺の塗装が剥がれている状態。
先述のように、なかなか国産の家具では
みられない特殊な色づかいなので、職人さんに
無理をお願いして、
出来る限り近い色づくりを頑張ってもらいました。
木部が削られた部分は、
木工パテで型を整えてから塗装を。
AFTER |
さて次は、なぜこのような状態になってしまったのか?
原因を追及すると、
チェアを出し引きする度に、テーブルの天板裏の
木枠に、かすかに、こすれている事が判明。
これでは、また同じように傷んでしまうため対策を。
天板裏のこすれる箇所に、薄くスライスした
ウレタンを取り付けて少しのクッション性をつくり
それを椅子張り用の生地で覆いました。
そうする事で、ぶつかったときも
その衝撃を和らげて傷を防止してくれるはず!
相田光男さんの詩から、ヒントを頂きました。
感謝です。
一見しては、それほどの変化は見えませんが
目に映り、手に触れる箇所が、
きれいになったことで、修理前に比べて
気持ちよくお使い頂いていることと思います。
シンキ でした