お世話になります。
KURITA家具の栗田です。
当社は、当然ながら輸入家具を取り扱っています。
それも、ほとんどが、
海外の製造メーカーと直接取引なので、
製造メーカーと商品のやり取りを何度も
メールでしています。
最近は、インターネットで画像等が送れるので
非常に便利になりました。
自分がこの仕事を始めたばかりの頃はFAXしかなく、
図面や文章のやり取りはすべてFAXで、
写真等は郵送で送っていました。
今思えば、かなりめんどくさい作業でした。
さて、最近のちょっとしたやり取りの一例を御紹介します。
メーカーは、イタリアクラシック家具界の老舗中の老舗、
P. & G. Cugini Lanzani社です。
あるお客様に、当社でLanzani社の椅子をお買い上げ頂き、
それと全く同じ仕様の椅子をもう一脚追加注文頂きました。
非常にありがたいお話ですが、
これが結構大変なんです。
まず、メーカーに同じ張り生地の在庫確認をして、
生地が今でも使われているかどうか確認します。
今回は、ぎりぎり大丈夫だったので一安心でした。
次に、現在、お客様にお買い上げ頂いた椅子の写真を
色々な角度から撮り、
塗装の雰囲気・生地とフレーム間の装飾の仕様
生地のパターンの取り方等、
すべて細部に至るまで、チェックして、
メーカーに伝えます。
それを確認後、メーカーへ正式注文を済ませ、
数ヵ月後、
メーカーから送られてきた商品の画像がこちらです。
出来るだけ、
写真画像に近いイメージで仕上げたので、
布地を張っても良いかどうかの確認で
画像を送ってきました。
そのまた数日後、
布地を張った状態の写真を送ってきました。
完成後の写真です。
皆様、不思議に思うかもしれませんが、
オーダー時期が違うと、同じメーカーでも、
木部の色の濃淡、生地の張り方、細部に使う装飾の違い等、
さまざまな違いが出てきます。
全く同じ仕様に作るのは、まず不可能ですが、
当社は出来るだけ同じ様に仕上げてもらう努力をします。
メーカーも、そのわがままには快く対応してくれます。
たった1脚の椅子の注文ですが、
その裏方では、ここまでのやり取りをしています。
ご注文くださったお客様、
もうちょっとでイタリアを出発します。
椅子の到着が待ち遠しいとは思いますが、
今しばらくお待ちください。
海外メーカーへのオーダー家具等がございましたら、
お気軽にご相談ください。