『無垢の家具と突き板の家具どちらが高級家具ですか？』
と聞くと
きっと『無垢の家具』という声が多いのではないかと思います

実はそう思っているのは日本人だけですよ!!
そこには
家具文化・インテリア文化・生活スタイルの違いなどがありますが

無垢材仕様の家具でも良いものと悪いものがあり
突板材仕様の家具でも良いものと悪いものがあります

ネットや動画でも
『無垢の家具は一生ものです』
それに比べ
『突き板の家具は買い換える必要がでてきます』と
言っていたりするのも目にしたり耳にします
突き板仕様の安物しか知らない人が言っているだけです

２．家具に使われる突板とは？

家具に使われる突板とは
0.2～0.3mm(薄突）
0.5～0.6mm（厚突）
にスライスされた天然木材のことを言い
それを合板などにはって使用していきます

コストを下げるために
安い突板家具（ニトリや無印等）は薄突の突き板のB級品を使います

突板を使う場合は中材はフラッシュ構造や集成材になります

今の日本では
突き板家具＝安い突き板家具というように
コストを下げるためだけに作られた安い突板家具の
薄突の突き板のB級品家具がほとんどなので、
はりぼて家具＝突板家具だと思われている感がすごくあるんですが

それは、間違いです
良い仕様の突き板家具は世の中にたくさんあります

きちんとしたメーカーは最低でも厚突の突き板を使います
突板の厚みに制限はないので
高級メーカーはより厚い突板を使い
無垢材と変わらない風合いを出します
そして、
無垢材として使われる木材より遥かにきれいに木目の材料を厳選して使い
木目をきれいにあわせるので、
無垢材のようなガチャガチャした木目より洗練されスッキリしたデザイン性のあるものになります
左が
イタリア製の高級メーカーが作った突き板仕様のテーブル
（板目の揃った突き板を使っています）

右が
日本製のきちんとしたメーカーが作った無垢材の家具のテーブル
無垢は無垢の良さがあるので否定は全くしません
無垢の良いテーブルがあるのも知っています！！
しかし、左のようなより洗練された高級感は突板でないと無垢材では絶対に出来ないんです

３．突き板家具の魅力

こちらも突き板張りのテーブルTOP（国産）
（柾目の突き板張りです）
※ テーブル四方の枠は無垢材です
すばらしくきれいで洗練された見た目です
これが突き板の魅力なんです

箱物でも扉面をこういった感じで張り合わせた造りを見たことがないでしょうか？
日本では矢張りというはり方で、やはり無垢板よりもより洗練された雰囲気を出してくれます
海外製なら
このように扉はより複雑な突き板の張り方で作られています
ここまでになるとかなりの技術が必要になるので、日本ではまず不可能なはり方です

本物の突板張りの家具は
無垢材では出せない雰囲気・洗練さ・綺麗さを出すことが出来る高級仕様なんです
もちろん手間暇をものすごくかけて作っています