こんにちは

80年代だったか?
New Wave – ニューウェーブというフレーズを
メディアなどで、よく耳にすることがありました。

バブルの頃で、文字通り~ 新しい時代の波 ~という
場面でよく使われていたのか?
今となっては、遠い昔のことで、、、。

今回ご紹介するチェアは、その名が 「New Wave 」。
Wave – 波 – をイメージさせる豊かな曲線が特徴的なチェア。


アームチェアとアームレスチェアがありますが
今回は、曲線がより印象的なアームチェアの方をご紹介。

ダイニングチェアー(アーム付)
W 60 x D 53.5 x H 75.5 cm
座面高 : 42.5 cm
座面皮革張り

構造部分のお話を少しさせていただくと、
まずはサイドフレームですが、欧州産の
ホワイトビーチ材の積層成形。

 

つまり、1ミリの厚さにスライスされたホワイトビーチ材を
同じ繊維の方向に重ねてから型に入れて、
プレスしながら高周波接着。 必要な幅に切り出した後、
コンピューターコントロールされた切削機械で
削り出し、最終的には職人が手作業で細部を
仕上げるー  と言った手間のかかりよう!

先述の工程によって製作された サイドフレーム。
完全に継ぎ目のない一体構造です。

一方、サイドフレームの上部から中間部まで
Waveを描くように流れるアームレスト。

基本的にはサイドフレームと同様の作業ですが
大きく違う点は、こちらは1.5ミリの厚さにスライス
されたホワイトビーチ材を使い、そして
今度は繊維の方向が交差するように重ねるところ。

 
先述の工程によって製作されたアームレスト。
美しさだけでなく、握りやすい形状により
機能性も優れています。

座面と背もたれも同様に
1.5ミリの厚さにスライス
されたホワイトビーチ材を、繊維の方向が
交差するように8層重ねて製作されています。

背もたれには、アメリカンウォールナットの
突き板を使用し、フレームとのジョイントには
無垢の真鍮を削り出した後に、ニッケルメッキ、
サテン仕上げされた金具が使われています。
 
脚部は、先端に行くほど細くなています。
スマートで軽やかな印象を受けます。
 


スマートな細い骨格のため、重量は約5kgと持ち運びに
苦のない重さでありながら、67kg荷重で1万2千回の
ISO規格の強度試験にも合格する強度を持ち合せています。

そんな 「 細マッチョ 」 なチェアです。
是非、一度ご覧ください。
  
                   シンキ でした。